先日、
ジャンプ4・5号感想にて「ラルΩグラド」に関するアンケートを実施しました。
質問は
“「ラルΩグラド」の『カゲ』の設定に魅力を感じますか?”というもの。
後で考えると我ながら
身も蓋も無い質問を投げかけちゃったなーとも思いましたが、
やはりそういう手段を使ってでも皆さんがこの漫画の設定をどう思っているのか知りたかったのです。
さて、それでは前置きもここまでにしまして……
結果発表!!魅力的だと思う (20票/25.3%)
魅力的だとは思わない (46票/58.2%)
その他 (13票/16.5%)以上、総投票数79票!投票してくださった皆様、ありがとうございます!(
グラフ)
そして、面白いことに“魅力的だと思わない”と答えた人が総票数の半分以上を占めるという結果に。
…まあ感想の方で
自分の意見を述べた後に投票を設置したので、少しばかりそれに影響された方がおられるかもしれないのですが、
やはり『カゲ』の設定に魅力を感じていない方はかなりの数いらっしゃるようです。
中庸な立場の“その他”を除いてみれば“魅力的だと思う”の2倍以上ですからね。
しかし実はこの結果、自分の予想していたものとしては少々意外だったりします。
もっと魅力を感じてる人がいるんじゃないかと思っていたもので。…自分も結構マジョリティだったんだなあ……。
また、この投票ではコメントも募集しており、そのコメントも非常に参考となるものばかりでした。
こうなってくると特に気になるのは
自分と異なる考え方の意見。
やはり自分とは違う考え方をする人の意見というものはこちらとしても大歓迎なのですよ。
つまり自分は“魅力的だと思わない”派の人間ですから、この投票の場合は“魅力的だと思う”派の方の意見が気になるわけです。
ではその“魅力的だと思う”と答えた方々から、一体いくつコメントを頂いたかというと……
これがまたビックリするような数でした。聞いて驚け!なんと……たった
1票だった!!
……皆さん、ちょっとドライすぎです………。もう少しコメントしてくれたっていいじゃあありませんか。
でもまあ、これは自分にも大いに責任があるんですよね。なるべくコメントをしてくれと促したのは“その他”だけでしたし、
何より自分の反「ラルグラド」な意見をダラダラと書いたあとの投票だったので
それが“魅力的だと思う”派の方の顰蹙を買ったというのもありそうです。
でもまあしかし、1票だけではありますがコメントを書いて下さった方もいました。本当にありがとうございます。
…今度アンケートを設けるときはもっとコメントを促そう。よし、決めた。
……さて、残念ながら自分と真逆の意見を得ることには失敗しましたが、
自分と同意見の“魅力的だとは思わない”派、そして中庸な立場の“その他”派の方々の意見は十分に得ることが出来ました。
そしてこの2つの回答のコメントからは幾つか気になるものもありましたので、それを紹介してみたいと思います。
まずは“魅力的だとは思わない”派のコメントから。
・PS2のゲーム『僕と魔王』も影使って闘っていたので……うーん、知らないゲームだ……。そして検索しても公式サイトが見当たらない……。
しかし似たような設定のゲームがあるというのはゲーム原作の漫画としてはどうなのかな?と思ったり。
・そもそも説明文を読む気になれません……
・設定に魅力があってもなくてもどちらでも構わないが、せめて読ませる工夫を。
・ほぼ同意です。この漫画の設定解説量は指輪物語の冒頭に似てるかも…。
・読んでいてダルさしか感じないこちらは自分と同じく設定説明が長ったらしいと思っている方のコメント。
確かに読ませる工夫が致命的に欠如していると思いますね。その工夫をどうにか見せてもらえば印象も変わりそうなものですが…。
まあしかしそうして読ませる工夫を怠ると、読者としては読む気も失せてしまうものですよ。
そして気になるのが「指輪物語」冒頭に似ているという意見。自分は小説の方は全く読んでないですね。
でも映画の方は3作全て観たのですが、そこまで設定説明を長ったらしくやっている感は無かった気がします(ややうろ覚え)。
これは映画制作サイドが 小説と違ってビジュアルを使って説明できる映画の利点を活かして
長ったらしくは感じさせない設定説明を成し遂げたのかなと自分は推測しています。
……でもだったら同じくビジュアルを使って説明ができる漫画でこんな事態に陥ってる「ラルΩグラド」はどうなんだろう?
・編集部は新人賞であれだけ「設定は短くわかり易く」って言っているのに…ああ、そういえばそうだ!新人にはうるさく言っているはずのことを(おそらく)中堅〜ベテランの鷹野先生には言っていない!!
ちなみに新人漫画家の新連載が初っ端からこんな設定説明をやっていればまず間違いなく打ち切りです。
……でもこの漫画は実績ある作家の、それもかのマイクロソフトとのタイアップ作品だからそれが許されるんだろうなあ……。
マイクロソフトと集英社の力関係を考えるとどうあってもこの漫画が打ち切られることは無さそうですし。
・ジョジョを知らない人にとっては多少新鮮かも,と思います。確かに今の小学生で「ジョジョ」を知っている子の方が少なそうです。
『ファースト』は「ジョジョ」のスタンドっぽいですし、『サード』は「ジョジョ」の究極カーズ様っぽいですからね。
『セカンド』にしても「寄生獣」の寄生生物や「ベルセルク」の使徒、『フレンド』も「ARMS」っぽいと思います。
しかしそれらの漫画を知らなければ新鮮な設定をトコトンつぎ込んだ未知の漫画に映る、と。
また、これらの設定を『カゲ』として括っている点に関してはなかなか斬新であるとは思います。
……でもイチイチ定義する必要は全く無いよなあ……。先にも書いたけど、少なくとも文章で説明する必要は無い。
この設定説明量ではメインのはずの『「ジョジョ」を知らない層』である小学生にも愛想尽かされてしまいそうなものですが。
・デスノートのルールを意識している感があるなぁいや、似てはいますが「デスノート」のルールと「ラルグラド」の定義分けは根本的に重要度が違う気がします。
ノートのルールの方は作品中に緊迫感をもたらす効果も持っていたので、その緊迫感もあいまって読者はスッキリと読めたのですが、
「ラルグラド」の場合は定義分けする必要も無い設定を定義分けし、それをストーリーと関係の薄いどうでもいいところで
ただダラダラと説明しているだけなので、読者としても読むのが苦痛になっている感があるのだと思います。
また、「デスノート」の場合はまず月がノートを拾ったときに最小限の設定を読者に提示し、
ストーリーの進行に合わせてそれを少しづつ増やしていくというものでしたので、
設定量の割には比較的読みやすくなっていたのではないかと。連載前の読切も読者が設定を理解するのに一役買っていました。
……それに比べて(以下略)
と、こういった具合に“魅力的だとは思わない”派には様々な意見があり、大変興味深かったです。
……って自分、コメントへの受け答えが殆ど「ラルグラド」批判にしかなってないな…。まあ褒める方が難しい漫画だししょうがないか。
さて、次は“その他”派のコメント。
自分がコメントを促した項目だけあって、なかなか面白いコメントが多かったです。
・ぶっちゃけ、ラルグラドはろくに読んでません。
・設定があってもなくても特に読むのに支障ないので、自分は読み飛ばしてます。まずはそこまで真面目に「ラルグラド」読んでないよ派の意見。
まあ、読者を引き込めなかったという時点で漫画としては失敗でしょうね。
それがこのアンケートの主題である設定に起因するものかどうかは分かりませんが。
・ファーストだけでいい気がするス、スタンドバトル!?
しかしまあ確かに今現在のところでは『セカンド』と『サード』は鷹野先生的に見ても動かしづらそうではあります。
あと、ただ暴れまわったりしてるだけの『セカンド』『サード』よりも、
人間と共生している『ファースト』の方が見てくれも良いというのもありますね。
・他のツッコミどころに気を取られ、設定については「ふーん、そうなんだ」程度ですツッコミどころ……主にエロですかっ!?
成程、あのエロは設定の分かりづらさをカモフラージュする働きもあった……のか本当に?
ただそれでも読者に設定の魅力を見出させていないのは漫画として危ないのでは?
・ 設定自体は好きなほうです、ただ説明的が多すぎます
・多少魅力的だと思うが、わかり辛い
・設定は良いが、見せ方で魅力があると思えない
・悪くないけど、説明がグダグダ
・『カゲ』の存在は良いと思うのですが、定義わけが説明多すぎて逆にわかりづらいですねぇ…。そして“その他”のコメントで最も多かったのがこの種の意見。
料理で例えるならば
素材は良いのに料理のし方が悪いといったところでしょうか?
この答えの多さから考えると、少なくとも素材の方に魅力を感じている方は多いみたいですね。ただし料理の方は閉口モノである、と。
うーむ、成程。確かに活かし方さえ良ければ極上の素材たりえるのかもしれませんね。
今のところ、自分はその素材にすら魅力を感じ取ることが出来ないのですが……。
・今後の生かし方次第ですかね。。こちらも上の意見とベクトル的にはほぼ同じなのですが、しかし希望を見出せる意見です。
またもや食べ物で例えますと、今はまだ鷹野先生が素材の活かし方を分かっていないだけだとプラスに捉えることも出来るわけですか。
つまり、
『カゲ』が米だとするなら 現状ではロクに調理もされていない生米を食べているようなもので、
今後鷹野先生が米の炊き方を覚えれば それまで読者を苦しめてきた生米が美味しいホカホカのご飯へと姿を変え、
更には他の具(=設定)との上手い食べ合わせ方を鷹野先生が見出せば寿司のような極上の料理にも成り得る、ということでしょうか?
…そうか、つまり自分は生米の魅力に気づいていなかったということなのだな。
ただ、いくら生米(=カゲ)が上質な素材であったとしても、炊き方を覚えなければやはりただの生米で終わってしまいます。
ちなみに生米はそのまま食べると人間にとって毒になるらしいです。(ソース:「もやしもん」4巻)
というわけで、鷹野先生と小畑先生、この2人の料理人がただの生米を寿司に昇華させることになるのか、
少しながら期待を持ちたいとは思います。間違っても毒のままで話を進めるようなことはあってほしくないものです。
……でも現実の生米とは違って料理の難しそうな設定だよなあ……。自分はまだ将来性も感じ取れない……。
以上、アンケートの結果をもとに考察してみました。
自分と同じく否定派の多い『カゲ』の設定ですが、中立派のお陰で少々の光明も見えてきたことは大変喜ばしいことです。
個人的に応援することはないと思いますが、ジャンプをより一層盛り上げる為にも頑張って欲しい漫画ではあります。
では、生米が寿司になることを祈りつつ、この考察を終えたいと思います。
投票していただいた方、中でもコメントまで書いていただいた方、そしてこの考察を読んでいただいた方、
どうもありがとうございました。