この少年は―――…自分は偉い それを傲慢に受け止めるしたたかなチャラさを持っている by朧(とある猫男への評価)
さあ、繋ぎの回だよ!!
…合併号での繋ぎの回、それは即ち強めのヒキで読者を2週間生殺しの刑に処する事を意味する……。
連載をする上で至極当然のやり方ではあるものの、クライマックス感を漂わせながら長期間待たされるってのはちとキツいもんですぜ…。
しかし繋ぎの回とて侮るなかれ、クライマックスのガチバトル展開よりはこういう繋ぎの回の方が“情報量”は得てして潤沢になるものである。
特に岩代先生のように構成力の高い人なら限られたセリフの中に情報を詰め込むのが上手いわけだから尚更なのだ。
…そんなわけでこういう回になるとウチのように情報を整理して考察するタイプの感想サイトはやや大変になっちゃうのです。よし、頑張ろう。
あ、あと作品の方でのドラゴンの呼称がどんどん“ヒリュー”で固定化されていってる為、
ウチがいつまでも“ドラゴン”呼ばわりというのもややこしい気はするので今後はウチでも“ヒリュー”で統一しようと思いますです。
個人的には“ヒリュー”より“ドラゴン”の方が好きなんだけどなー…。“ドラゴン”の少しダサダサな感じがヒリューにはしっくり来るのに…。
ではまず前回のヒキが
しかし朧も黒い上着を脱いで胸元オープンですよ。アイドル俳優が本領を発揮しての何気ないファンサービス!!これは吹雪姉さん卒倒!!
体温を迂闊に上げないように上着を脱いだとしても、何気にシャツをズボンに入れたままという通気性の悪い格好してるし、
これは紛う事なきサービスに違いないのだ!!アイドル俳優はいつだって見た目には気を遣うものなのです…。
まあシャツはズボンに入れた方が良いかどうかは木村先生のブルマ論に近いものがあるのでやめときますけども。
その朧の提案する作戦は『囮でタツオを引きつけて他の誰かがマスクを奪っちゃおう!』という至極シンプルなもの。
4発撃ちつくしてしまえばタツオが役立たずになる事は明白なので先にワームの方から封じてしまおうという魂胆らしいのだが……、
…ワーム、まだ健常なのかよ!!前回タツオのバースト弾を綺麗に喰らってたからある程度は動きも鈍るだろうと思っていたのに、
やはり核潰しとかない限りは脅威のままという事になるのか…。そして核はおそらく地中にあるので音波でも使わないと防げませんよと。
そんなこんなで朧の提案とは別にワームの引きつけ役も必要という事になり、最低動員数は3人という事で固まる。
雨宮:ワーム囮、アゲハ:タツオ囮、ドラゴン:タツオ奇襲という役割分担は理に適ってるというか、これ以外考えられない人選だろうなあ…。
残り30分間バースト弾が使えないタツオよりも満身創痍のクセに未だ脅威として立ちはだかるワームの方が手を焼くのは必至なので
こちらに最大戦力の雨宮を置くのはまず当然。そして奇襲には何か攻め手が必要なのでこちらはバーストを使いこなせるヒリューで当確。
そして最後に残ったタツオの囮にアゲハと。喧嘩が強いわけだから足も速いだろうし、余った役とは言えうってつけには違いないか。
ライズ適性もあるようなのでいざとなったら覚醒して逃げ足が速くなったりするかもしれない。…嫌なイヤボーンだなそれも……。
前回酷使しまくった雨宮の脳スタミナ(造語)は心配なものの、休み休みライズを使えば何とかなるそうで。
逃げに徹するくらいならある程度回復が済んでれば大丈夫って事なのか。タツオが遠距離攻撃出来ない状態なのも救いなのかな。
朧がいきなりPSIを使いこなさず全体のブレーン(&看病)役として働く事で活躍を見せたのはあらゆる意味で納得のいく安心の展開。
作戦自体も「強すぎる相手には虚を突いて対抗だ!」という弱者ならではの狡猾な戦闘スタイルだったし、
何だかんだでこの作品のパワーバランスはかなり慎重に守られている感はあるなあ。岩代先生らしく地に足の着いた話運びだ。
尤も前作「みえるひと」では打ち切り回避の為にバトル展開した関係で冬悟がやたら強くなりすぎちゃったりと
お世辞にも安定したパワーバランスとは言えなかったわけだけど、その辺も「PSYREN」になってから成長したという事だろうか。
また、能力とは別に「これは俺のケジメだ オレはアイツとキッチリ話をつけに行く」と個人的な因縁も絡んでのヒリューの奇襲役だそうで。
まあ因縁どうこう以前に一連のセリフであるにもかかわらず“俺”と“オレ”で一人称が統一されてないのが気にかかりますけども…。
岩代漫画で一人称が統一されないのは最早仕様とはいえ、一連になってるセリフで統一されないというのは空前絶後…。
意図した上での一種の表現なのか、単にその辺のチェックが甘いだけなのか、担当編集者が誤植なさったのか……。
また、タツオのリロードを観察した雨宮の「メモリは大体50%…前日よりかなり溜まり方が遅い…」というセリフもほぼ間違いなくミス。
いくら何でもサイレン入りしてから1日以上経過しているというのは明らかにありえない…!!…これも誤植か岩代先生のミステイクか…。
ネーム段階では“前回”だったものの字が少々雑だったので担当編集者が“前日”と読み間違えたのではないかと予想してみる。
まあそんな揚げ足取りは良いとして、何はなくともタツオ×ヒリューですよ!!勿論ヒリュー×タツオでも可!
雨宮からタツオの現状を聞かされて塞ぎ込んでいたものの、朧の打開策を聞いてはすぐさま立ち直ったりと切り換えは早いタイプらしい。
まあこのゲームを生き残っていく上ではある程度の図太さも必要なのかもしれないか。他の4人も皆何だかんだで図太い性格してるし。
雨宮とヒリューとでタツオを救えるかどうかのスタンスがまるで違っているのだが、雨宮の方はこれまで何度もタヴーを見てきたりとか
精神世界というこの上ない判断材料を肌で感じ取ったりとかの要因で残酷な現実感に苛まれてしまっているのが大きそうか。
その点ヒリューはドリフトとしても経験不足なのでそういう現実感がまだ薄いのがタツオの再起不能をまだ信じられないという
感情的な考えに拍車をかけている感じ。これから博打とも言える一か八かの策に出ようとしているところで
そんな感情的な状態になっている人間がいるのはマズそうなものだけど、朧を始めとして皆受け入れてくれるのは幸せな事…なのかな。
いくら頑張っても核をどうにかしないかぎりタツオとは会話する事すらままならないだろうとしか思えないところなのだが、
そこはえーと、「白雪姫」よろしく王子様の梵!……どこかにそういう創作SSありそうだ…。
しかし意外というか、前回のリロードに2時間半も要してたのか…。
会話のテンポや展開のスピード感などから20〜30分くらいだろうと体感してたのだが、やはり漫画の体感時間というのはアテにならないものだ…。
何より雨宮が「思ったより早い!!」という旨のセリフを言ってたりもしたのが感覚を狂わせてくれたかなあ…。
けど思ったより早くて2時間半だったのなら本来の雨宮の予想では何時間と予想してたのか……。ちょっと油断が過ぎるんじゃないのか雨宮…。
しかしタツオはPSIでリロードを行ってるけど、PSI使用中はどんなに小さなPSIだったとしても脳が回復するという事はないのだろうか?
微小なPSIの使用なら脳の回復速度が消費速度を上回って結果的には回復する可能性もありそうなものなのだが…。
そういう考え方も出来てはしまうのでリロードしてる間にもタツオの脳が回復していく可能性はあるわけだし、
「2時間かけて半分程度溜まった」という情報から「じゃあ4時間要するだろう」と安直に判断するのは危険すぎる気はする…。
等速で回復するのではなく加速度的に回復していくという最低の場合も想定して作戦を立てた方がより賢明じゃないかと思うのだが…。
あと、タツオのリロードを観察する時の雨宮は眼鏡を外していた……という事は雨宮は遠視ですかな?
ライズで観察する為に裸眼になったとも取れるのだが、どうせなら遠視設定にしておいてキャラ付けする方が良さそうだ。
ちなみに他の作品で高校生ながら遠視の女性キャラと言えば「うえきの法則」の森とか。そうか!つまり雨宮の真の能力は相手を眼鏡好きに変えr(ry
そしてそんな読者のアイドル・雨宮が遂にアゲハとヒリューのアイドルである事も明確にされた今回。
死地への出征前に「死んだら絶対 絶対許さないからね」とかもう死ねますな!!!
僕らの電波様が遂にツンとデレの技術を身に着け始めた…!!つくづく「PSYREN」連載開始後の岩代先生は萌え覚醒が凄まじいぜッ!!!
更には「それじゃ余計心配に決まってるじゃない」でしっかり病んでる部分も残すという神懸かった事までやってのけているというウルトラC!!!
ツン・ヤン・デレを使いこなす、ツンデレとヤンデレのハイブリッド少女が今ここに生誕なさったのだ!!!しゃばだっ
そして当然の事ながら、ツンデレが覗かせる掛け値なしの優しさに男というのは愚かにも癒されてしまうものなのだよ…。
というわけでアゲハとヒリューもこれにてツンデレ属性に目覚めてしまったわけですな。ツンデレは良いものだ、つくづく。
アゲハへの「雨宮さん逆上する」な感じのヤンデレ暴行三昧も妙なラブコメ度があって楽しい事この上なし。
そしてツンデレの癒しというのは男の子に力を与えるのか、遂に弱さに定評のあった主人公も雨宮を守るべく立ち上がる!!!
…いや、ヒリューも雨宮を守ろうとしてるはずなのになあ…。常々雨宮への想いがスルーされまくるのは最早お家芸にすらなりつつあるな…。
まあヒリュー君にはタツオという愛すべき相手がいるのだからそれで良いよね、うん。そういうわけで「白雪姫」よろしく梵!
それにしても「お前が闘ってるすぐそばで何もできねぇ自分をなだめるクソみてェな理屈がもう尽きた」と、ここぞとばかりにイカしたセリフを
言ってのけてくれる辺りは流石に主人公というか、見せ場を前にして久々にアゲハがカッコ良くなってくれて大満足。
まさに女の子を守る為に男の子が奮起するという色んな意味での王道展開!!あ、勿論ヒリューも“男の子”には含まれてますよー。
……と、こんなところで今回の感想は終了。
“21:31”というゴール地点を先に書いてからカウントダウン方式で徐々に作戦実行前の緊張感を高めていくという構成だったけど、
合併号前にヒキを強めるという意味でもそれは見事に成功していた感があって良かった。構成で魅せるのは岩代先生の十八番なのです。
しかし正直なところ何度も何度もヒリューを“ドラゴン”と書きかけて非常にやりづらかった今回の感想……。
今後も“ヒリュー”で慣らしていくか、慣れた“ドラゴン”で継続していくかは悩むところだなあ…。
本編と対応させるならば“ヒリュー”、キャラのイメージに合わせるならば“ドラゴン”…。これぞ究極の選択!!
ちなみに合併号で2週空くもののGW中は赤マル番外編に単行本1巻発売と、「PSYREN」ファンとしては寂しさの紛れるイベントが目白押し。
赤マル番外編については21話の感想の中で触れる予定。赤マルは……中島先生の新作くらいはプチジャンプ感想内で書けたら書きたい。
プチジャンプ22・23号感想
マンガ脳の鍛え方
岸本先生を呼んでテーマは“打ち合わせ”。
松井先生の時に全くと言って良いほど触れられてなかった“構図作り”になるかと思ったらそう来たか…。
同じ担当編集者と11年間連れ添ってるそうだから当然の人選なんだろうけど、個人的にはコラムにとどめずメインで大々的に扱ってほしかった。
内容の方は本来のテーマである打ち合わせ云々よりも脚本作りからヒントを得て作劇能力を開花させたという小話の方が
興味深いものになっていた感アリ。そのせいかネームが字だらけだったり構図技術を表にしてたり、根は勉強家なのか。
ぬらりひょんの孫
狂気の41P掲載!!!
Z旗掲げて描いたという士気の上げ方がマニアックすぎて楽しいのだが、それに加えて取材まで敢行していたというからびっくりだ!!
純粋に人気をちゃんと掴んでページをもらえたそうだけど、それ以上にとんでもない速筆なんだろうなあ…。GW進行中に何という荒業…。
そしてその本編はホスト通い女性が食い物にされちゃったり ゆらの胸元がはだけさせられたり
雪女の「夜のリクオ様ってたのもしい」発言だったりと良い感じにエロ盛り上がりしつつ、
妖怪モードのリクオのクールな味が出まくっていてページ数に見合った畳み掛けるような展開で圧巻だった。
味方の妖怪達総出演での百鬼夜行大暴れをしているものの、ページ数に胡坐をかいて大ゴマに頼らない辺りは好感を持てる。
見開きも妖怪大集合やらリクオの人格交代シーンなど、しっかり使い方を心得ているようではあったし。
…しかし妖怪モードと人間モードとでリクオ同士が対話出来たりもするのか…。その内「もう1人の僕!」とか言っちゃいますか?
ヘタッピマンガ研究所R
昔は鳥山先生が務めた企画が村田先生を新たにその役に据えて復活……らしい。
少なくとも自分はこの企画のあった頃にジャンプを読んでいたわけではないので予備知識は全く無し。
月イチ連載らしいのだが、これは「マンガ脳の鍛え方」と併せる形になるという事だろうか?
トレジャー漫画賞の方でもこの企画に連動した内容の指南内容だったので今後もそういったコラボ戦略が展開されるかもしれない。
で、その記念すべき第1回はGペンを始めとした作画用具の使い方。以前十二傑賞の新人指南ページにも掲載されたような内容だが、
漫画媒体になった事でよりハウツー色が強くなって分かりやすさは増したんじゃないかという気はする。
強弱のつけ方や筆圧のかけ方、ペンやインクの選び方など、実践的な技術が網羅されていて非常に参考にはなるであろう情報量だった。
デジタル作画にも触れられていたけどこちらはアナログ派の村田先生では流石にカバーしきれないか…。
デジタル作画関連については「マンガ脳の鍛え方」の方で誰か呼ぶ方で対応出来れば良いんだろうけども、
今のジャンプ連載陣ではPC対応してる人いなさそうだからなあ…。おそらくデジタルだと思われる江尻先生とか呼べればまた違うのだろうが…。
その他
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・2色カラーページという定位置固定が急に低位置固定に!!ギャグ漫画で「ジャガー」の前という2重の苦行!!(私立ポセイドン学園高等部)
・忍者マンガでないとかは遥か昔からの問題点だったろうに、今になって気にし始めちゃったか…。(目次コメント・岸本先生)

