マイペイサジコル

漫画雑誌の感想etc

【諸連絡・雑記】
  • アフタヌーン感想、なかなかに順調。月曜日にはちゃんとアップ出来そうです。

  • 油断して今月号のライバル読んだら金田達也先生が連載持ってて驚いた。…正直、予告の時点では読切と勘違いしてた…。
    油断して今月号のスクエア立ち読みしたら一番好きな某作品が終わってて唖然とした。…次回作はどうなるんだろうなあ…。
    何だかんだでライバルは新人育成にも熱心だし若手と連載経験者の起用バランスも良いので、個々の作品のパンチ力には欠けども
    それを補って余りある雑誌本来のパワーは徐々に付き始めていると思う。…もっと読まれても良い雑誌だと思うけどなあ…。
    …対してスクエア。自分の中での結論として『スクエアは“漫画雑誌”ではない』というのがあるのだけど、
    そういう事を抜きにしてもアレが打ち切られてしまったとなると根本的に自分とは合わない雑誌なのだろう。
    ベテラン勢や旧月ジャン勢を大事にしすぎてジャンプみたいな状態にならなきゃ良いけど…。
    割と現実的に、数年後にはスクエアとライバルの立場が逆転しててもおかしくないと思う。ライバルは結構応援してます。

  • 月刊誌・増刊感想予定
    アフタ:5〜7日、ガンガン:19〜21日、サンデー超:未定。

  • 「ひぐらしのなく頃に“目明し編”」完了。
    私が魅音だッッッ!!!!!
    双子だからこその自我崩壊!!!アイデンティティを自問自答し、少女は狂気に魅入られる!!!
    …また発狂までの過程をダイナミックに描くなあ…。無茶な動機なのに圧倒的な勢いで読者を問答無用で納得させる…。
    しかし読者に設ける視点が些か不親切と言うか、結局“綿流し編”での圭一って散々利用されて挙句に殺人未遂されただけの
    ピエロだったんじゃないか!!!そんなピエロの視点を読者に与えて「さあ解けますか?」って外道すぎるだろ!!
    …そしてそれは“目明し編”での詩音も同様だったようで、綿密な調査に基づいて「祟り」の構造を解き明かしたかと思えば
    最後の魅音の一言でどんでん返し…。というかもっと早く言えよ魅音!!お前が早めに打ち明けてさえいれば
    鬼婆はともかくとしてそれ以降の殺人や詩音の発狂は起こり得なかったのに!!!…魅音の責任、重大だと思うなあ…。
    ともかく“綿流し編”や“目明し編”は1編を使った壮大な釣りだったわけで、そうなると他の編の情報もどこまで信じて良いのか
    全くワケが分からなくなる…。キャラクターが雛見沢に疑心暗鬼していくように、読者も作品そのものに疑心暗鬼してしまう!!
    …もしかしてそうやって読者の心境をキャラクターの心境に近づけていく仕掛けなのか…?そうするメリットは見えないが…。
    圭一がピエロとなると事件の当事者だった“祟殺し編”はまだしも、“鬼隠し編”の情報はもうほとんど信用出来ない。
    …と言うよりは詩音も、挙句の果てには鬼婆や魅音もただ振り回されてるだけだったのだし、
    どう考えても園崎家以上に巨大な何かが雛見沢を牛耳っている事にしかならないような…。
    今のところ富竹ドラッグを所持してた莉花や普段は温厚でも要所要所で怪しいところを見せてる入江が臭い感じか。
    “暇潰し編”の『予定調和』とは違う結末になった“目明し編”が莉花にとってどういう意味を持つのかが重要なのだろうが…。
    詩音を主人公にしながら悟史の失踪が解明されなかったのも重要そう。…「解」のクセに謎は深まるばかりか…。
    あとは発狂した詩音に勝利出来たのがこの作品における唯一の良心と言っても差し支えない沙都子だけだったのは
    作品テーマに直接繋がりそうな感じ。他人の死にも度重なる逆境にも負けない強さ……とかなんだろうか?
    次は“罪滅し編”。前情報ではレナ主人公で“鬼隠し編”に対応するとの事。副題の“罪”がレナのオヤシロ様妄信に繋がるのか?

  • 700000HITありがとうございます。

サンデー超2008GOLDENWEEK感想

感想を書いたもの:
「HOLY KNIGHT〜聖騎士マルクス〜」小笠原睦:点数:5.5点
「車輪の緑は夕暮れの青」小川麻衣子:点数:7点
「NO.1海童」鳴海アミヤ:点数:1点
「決闘代行人」松岡英治:点数:2.5点
「オニいさんこちら」四位晴果:点数:7点
「幻惑の野球部員 シンちゃん」坂本大:点数:4.5点
「睡馬くんがゆく!!」:点数:5.5点
「ハリケーン ハリケーン」高田康太郎:点数:5.5点
「もっとび!」奥英樹:点数:6.5点
「ナツメノコイ」後藤隼平:点数:7点
「覚醒異伝 睡麟」小野ハルカ:点数:3.5点
「逢魔が刻」佐藤五月:点数:5点
「和泉さでぃすてぃっく!!」菅原健二:点数:6点
「まわして!!ヨコミツ!」泉たかこ:点数:3.5点
「カニキュー」遠藤和之:点数:6点

HOLY KNIGHT〜聖騎士マルクス〜

何というガンガン臭!!
絵柄にしろ設定にしろ、いかにもな感じが強いな…。開き直っているような感はあって逆に清々しいけど。
一応ソツの無い構成などはサンデー的な要素だし、両誌の特性を良いとこ取りしていくような作風なのかな。
作画面ではサンデー風にするのかガンガン風にするのかまだどっちつかずになっているような感もあり、
基礎的な技術も含め不十分だった印象。“怖がり”の処理とか、根底の狙いすましたような設定とか、
サンデー風かガンガン風かで徹せている部分はなかなか見所あるだけに発展途上といったところなのだろう。
画力:D、演出力:C、構成力:B、キャラクター:C、シナリオ:B、基礎点:5.5点、特別加減:±0点、総合点:5.5点


車輪の緑は夕暮れの青

そろそろ常連入りしてきた小川麻衣子先生、またもやの登場。
…やはりアクションからは完全に撤退したっぽいな…。しかし前作・今作を通じてみてもそれは間違いなく正解だと分かる。
ゆったりとした雰囲気を作るのはかなり上手いわけだし、わざわざアクション要素混ぜる必要なんかないんだよこの人は…。
線が多少粗くなってしまっていたのは気になったけど、色彩表現に凝ったとコメントしているからには敢えて線を粗くする事によって
光沢を表現したと取るべきだろうか?だとしてもその技術を使うシーンを厳選してみるとかでもう一歩分かりやすさが欲しいところだが…。
ストーリー面はベタベタながら持ち前の情緒豊かな話作りで良かった。というかその情緒的な部分もそうだけど、
ギャグのテンポやキャラ作りなんかも随分と成長しているのが見えるなあ…。なかなか順調にステップアップしているようで頼もしい。
画力:D、演出力:B、構成力:B、キャラクター:B、シナリオ:A、基礎点:7点、特別加減:±0点、総合点:7点


NO.1海童

勢いでどんどん押していくタイプのギャグ漫画……ですよね?
強引な展開と破天荒な勢いで形くらいは様になっているが、お世辞にも中身までその手のギャグ漫画として成立しているとは言い難い….
まだまだその手のテンプレををなぞっているだけで読者が楽しむ為の素養は欠片も無いのが現状だ……。
作画もバランス悪くて非常に見づらいのだが、まあギャグ漫画としては高いレベルにある方……なのかなあ…。
画力:D、演出力:E、構成力:D、キャラクター:E、ギャグ精度:E、基礎点:1点、特別加減:±0点、総合点:1点


決闘代行人8

絵柄にいつの間にやら藤田テイストやらヒラコーテイストやらが含まれ始めている…。低画力には変わりないが進歩の過程にはあるようだ。
しかし「爆睡格闘伝センノヨルッ!!」での個性的なギャグには期待を持ったのだが……今回はその毒気も薄れてしまったか。
最大の理由は明白で、ツッコミ…というよりは読者視点のキャラをお節介にも置いてしまった事。
一応ツッコミそのものは無かったけど、ヒロインキャラがギャグに徹さず冷静に状況を観察しちゃってるのは駄目だったろう。
前作ではその読者視点キャラも何だかんだで結局ギャグキャラだったので全体としての不条理感が底上げされて面白かったのだけども、
今作では要らぬ親切心が裏目に出て作品レベルを下げてしまった感があるなあ…。親切かつ不条理な作品を目指している可能性もあるだろうが…。
画力:E、演出力:C、構成力:C、キャラクター:D、ギャグ精度:E、基礎点:2.5点、特別加減:±0点、総合点:2.5点


オニいさんこちら

赤鬼VS青鬼という対決を白黒漫画でやるというのは意外と勇気の要る決断だったろうに…。
しかしトーンワーク・構図・キャラの描き分けの上手さが光ってか、そういう色彩的要素をそこまで気にせず読めたのは流石だった。
おそらくキャラの弱さが最大の原因で打ち切られたであろう「メテオド」の反省からか、まずキャラの描き分けを伸ばそうとしてきたのかな。
個々のキャラに絞ってみればまだパワー不足の感は否めないが、とりあえず直すべきところがちゃんと分かっているようで安心する。
実験作っぽいながらも全体的に無難な出来ではあったし、再修業を終えて本気を出した時の作品がどうなるかは楽しみだ。
画力:B、演出力:B、構成力:A、キャラクター:C、シナリオ:C、基礎点:7点、特別加減:±0点、総合点:7点


幻惑の野球部員 シンちゃん

もう何度目の登場なのかの坂本大先生。
いつも通りの野球ギャグだけど珍しく今作では野球やってるな…。
ただ、やはりこの無駄に高い画力をもっと活かしてコマ割りやら作画やらでもっとハッタリ利かせれば良いのにとつくづく思う…。
脱力系ギャグにはもう完全に慣れてきたようなのでそろそろ次の段階に進む為にも何らかの新要素に挑戦してみるべきでもあろうし。
画力:B、演出力:D、構成力:C、キャラクター:C、ギャグ精度:D、基礎点:4.5点、特別加減:±0点、総合点:4.5点


睡馬くんがゆく!!

ただ昼寝するだけの男があらゆる人々を救っていく自覚無きヒロイックストーリー。
あまりにも強引すぎる展開はまあ1つの味ではあるのだろう。ただ、やはり作品スタイル的にそういう強引なものにするよりは
もっとパズルがカチリと嵌り合っていくような腑に落ちる展開だった方が読者へのアピールにもなったと思うし、発想が良いだけに勿体無い。
画力:C、演出力:C、構成力:B、キャラクター:C、シナリオ:C、基礎点:5.5点、特別加減:±0点、総合点:5.5点


ハリケーン ハリケーン

竜巻設定をもう少し分かりやすく出来ていれば……とは思うが、キャラや演出の力は確かか。
意外性はないながらもキャラクターの心理は伝わりやすく、それをしっかりと演出で後押し出来ていたのは見事。
…なので竜巻設定ばかりが本当に惜しいというか、別に竜巻じゃなくても良いだろと思わせちゃ駄目だよなあ…。
絵柄は素朴な感じが雰囲気とキャラクターに合っていて、技術力は平凡なれども独特の味わいはあった。
画力:C、演出力:B、構成力:C、キャラクター:B、シナリオ:D、基礎点:5.5点、特別加減:±0点、総合点:5.5点


もっとび!

前作「カットマン・ブルース」に続いてスポーツ漫画での登場。
師匠が満田先生っぽいのもあるし、やっぱりスポーツ漫画向きの人なんだろうなあ…。
とりあえず前回ところどころに見られた作画のバランスの悪さはほぼ完全に克服出来たと見ても良さそうなばかりか、
棒高跳びという種目ならではの俯瞰した視点を使って臨場感・躍動感を出せていてと作画演出力の向上も見られる。
しかし前作でも思ったけど、奥先生の場合この主人公のような熱血一本気系のキャラはどうも苦手としてるっぽいなあ…。
動機作りや心理描写はちゃんとしているのだが、どうにもキャラクターとして動かすのに苦戦しているような節がある…。
画力:B、演出力:B、構成力:B、キャラクター:C、シナリオ:C、基礎点:6.5点、特別加減:±0点、総合点:6.5点


ナツメノコイ

内気な少年が一目惚れから己の世界観を変えていくという王道恋愛物語。
一発一発はそうでもないものの、それを積み重ねられる事で最終的には雰囲気に浸れるというジャブのような演出だ。
総合的な枠組みを設定してから物語を構成していく事には長けているようだ。ただ、やはりインパクトのあるストレートのような演出も欲しい。
また、雰囲気重視の作りだからなのかキャラクターの素朴で等身大な魅力はしっかり出せていたと思う。やはり強めの個性は欲しいけど。
画力:D、演出力:C、構成力:A、キャラクター:B、シナリオ:B、基礎点:7点、特別加減:±0点、総合点:7点


覚醒異伝 睡麟

えーと、魔物デザインがあまりにも手抜きすぎるのはどうなんだろう?
人物デザインなんかは線の太さもあり中華風になってて割と良い方なのになあ…。魔物デザインだけが飛び抜けて簡素だ……。
元々戦闘シーンは迫力足りてない感じだけど、魔物デザインのせいでそれがより一層顕著になってるのも痛いところ…。
あとはラストがどうにも尻切れトンボ感強いので少しは気の利いたオチを用意してもらいたいなとも。
画力:D、演出力:D、構成力:D、キャラクター:C、シナリオ:C、基礎点:3.5点、特別加減:±0点、総合点:3.5点


逢魔が刻

描き込みも細かくてデビュー作ながら画力は非常に高い方……なのだが全体的に画面構成がワンパターンすぎるか…。
キャラ造形についてはなかなかセンスを感じたりもするのにコマごとの緩急が弱いせいでそれが上手く目立っていない。
もう少し全体的に遠近感のある画面を増やすとか空白の使い方を心得るとかでいくらでも魅力は発揮出来そうなのだが…。
画力:A、演出力:C、構成力:D、キャラクター:C、シナリオ:D、基礎点:5点、特別加減:±0点、総合点:5点



和泉さでぃすてぃっく!!

普段大人しい悪魔娘のSの本能、目覚める!!
…という内容なのだが肝心のサド属性が弱めとはこれ如何に……。
コメディとしては淀みないテンポと親父のキャラで34Pの長さを楽しく走り抜けた良作だったのだが、
一番のセールスポイントを犠牲にしてまでも手堅くまとめる事はなかったんじゃないかと思うなあ…。勿体無い。
和泉のサドで売り出していくはずが、何故か猫っ腹の親父が一番売り出せる存在になってしまった…。
画力:C、演出力:C、構成力:B、キャラクター:B、シナリオ:B、基礎点:6.5点、特別加減:-0.5点、総合点:6点
備考:キャラとしては和泉も親父も素材は良いのでB判定。セールスポイント間違わなきゃー0.5点なんて無いのに…。



まわして!!ヨコミツ!

あまりに安定しない作画だけはどうにかならないものか…。
とにかく画力の低さばかりが目に付きまくるのが辛い。テンポの良さは評価したいところだけどなあ…。
ただ、ストーリー的にも少々薄味ではあるか。サッカーと相撲の間での揺らし方にもう少し趣が欲しかった気はする。
画力:E、演出力:C、構成力:B、キャラクター:D、シナリオ:D、基礎点:3.5点、特別加減:±0点、総合点:3.5点


カニキュー

とにかく目を引くのは構図力。パースを過度に強調してる妙な「NARUTO」っぽさも
卓球のスピード感やキャラの感情を表現する手段としてはかなり効果的に使えていてちゃんと自分のモノに出来ている。
クセのある絵ではあれ、基本的に描線には力があるようなので王道的な話作りにも向いたスタイルと見える。
キャラ作りについては外面的な要素に頼りすぎで内面への踏み込みが少々甘かったと思うので次は気をつけてもらいたい。
とにかくアクションの上手い人なのでキャラさえ頑張ればなかなかエンターテイメント性のあるものが作れそうだしなあ…。
画力:B、演出力:B、構成力:B、キャラクター:D、シナリオ:C、基礎点:6点、特別加減:±0点、総合点:6点




最後に

たまに思うのだが、サンデー超ってどこかしら似た作品をセットで掲載してどちらがアンケ票を取れるかで競わせてたりするんだろうか…?
今号は特にそれが顕著というか、睡眠設定をどこまで使うかの「睡馬くんがゆく!!」と「覚醒異伝 睡麟」、
別れを前にした恋愛劇という題材が合致した「車輪の緑は夕暮れの青」と「ナツメノコイ」、
絵柄の似ている「ハリケーン ハリケーン」と「ナツメノコイ」にと、どうにもそういう事例が多すぎるような…。
逆にサンデー超的には比較的王道ジャンルな「和泉さでぃすてぃっく!!」のような作品が今回単発だったりもするので判断しづらいが…。
ただ単に没個性の新人が多い為の偶然とも取れるのだが、今号では別に被らなくても良いような作品が被っちゃってるからなあ…。
特に2作と被った「ナツメノコイ」は今号にぶち当たってしまったのは不運かもしれない…。逆にそれがアピール的に功を奏したら面白いが。

あと前号の採点、特に“構成力”の項目の評定が少々厳しすぎる気がしたので今回は少し甘めにしてみたというか、テンポの良さを重視して
基準を少しずらしてみた。サンデー作品で平均的に構成力低い評定になるのはやはり基準の方がどこかおかしいという事なので。
今号は総合して経験の浅い人が多かったけど、どの人もある程度の実力はあるようで普段の増刊と何ら変わらないレベルだったかと。
けどサンデーの悪所はデビューへの門が狭いせいで経験豊富な人が時間と共に右往左往して迷走してしまうところにあるからなあ…。
むしろこういうフレッシュな顔ぶれの方が迷いも少なくて完成度は上がるのかも。一度迷ってそこから抜けきれれば当然非常に心強いが。

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